脳活性の習慣と秘訣教えます>
３種類ある脳死

「脳死」についてもう少しお話しておきましょう。

何らかの原因で頭部に大きな損傷を受けて、脳のエネルギー源で
あるブドウ糖や酸素が脳に届かなくなり、神経細胞を著しく損傷
し脳機能が停止して、回復の見込みがない状態が続き、それを放
置すれば心臓が停止し「心臓死」をむかえます。

いわゆるわれわれが「死」として認識している状態です。

脳機能が停止したことの表れである
「神経反射や脳波の消失」、「瞳孔の散大」
などが見られても、心臓停止の前であれば、人工呼吸器で呼吸を維持でき、
心臓を動かし続けることもできるのです。

これが「脳死」といわれる状態です。

「脳死」には３種類あります。

大脳が機能停止している「大脳死」は、意識がない状態でも「脳幹」
が生きているので自力で呼吸ができる状態のことです。
これが「植物状態」です。

脳幹だけが機能停止する「脳幹死」は、刺激の感覚があり、
知的作業はできる能力は残っている状態です。
しかし、「脳幹」が死んでしまうと必然的に他の脳が死にます。

「大脳」、「小脳」、「脳幹」を含めた全ての脳が機能停止することを「全脳死」
と呼びます。
「全脳死」を正しく判断することは医療が発達した今日でも、難しいといいます。